2025年04月05日
春日神社前のソメイヨシノ
愛宕通線や春日神社前のソメイヨシノが満開になりました。
境内の木々も新緑で、瑞々しい春です。
うすべにに葉はいちはやく萌えいでて
咲かむとすなり山桜花
春日神社にも所縁のある故郷の歌人「若山牧水」の有名な歌
牧水は山桜についてこう記しているそうです。
「この花は花よりも葉の方が先に萌える。
その葉の色は極めて潤沢な茜を含んで居る。
そしてその葉のほぐれやうとするころにほんの一夜か一日で咲き開く花の色は近寄って見れば先づ殆ど純白だが、少し遠のいて眺めるとその純白の中に何とも言へぬ清らかな淡紅色を含んで居る。
花のさかりは極めて短く、ほんの二日か三日で褪することなく散ってしまふ。
散り始めたとなればそれこそ一寸の間をもおかないではらはらと次から次に散り次いで程なく若葉のしめやかな木となってしまふのである。」
美しさ、華やかさの中に儚さを持つ、日本人の大好きな春
一年で一番美しい季節です。
